【恋愛考察08】
近年耳にすることが増えた言葉のひとつに「性的同意」があります。
見たことある・聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか？
それと同時に、
“どうすればいいの？？”
と思った方もいるでしょう。
そもそも「性的同意」って何？ということからどうすればいいのかということまで
ちょっと考えてみたいと思います。
興味がある方、ぜひお付き合いください。
性的同意って何？
定義づけから始めましょう。
性的同意とは？
性的な行為をする際に、当事者がお互いにその行為を積極的にしたいと望んでいるか、
お互いの意思の下に行われるか明確にすること。
こんなふうに言えるかと思います。
ぼんやりする部分がありますね。もう少し分解してみましょう。
性的な行為とは？
性的な行為＝セックス
こんなふうに思っていませんか？いきなり最重要ポイントですが、
“性的な行為＝セックス”ではありません。
セックスに限らず、手を繋ぐことやハグすること、キスすることも
性的な行為に含まれます。
もちろんセックスがその中に含まれていることは疑いようもないことです。
だけど、それだけではないんですね。というよりセックスの手前、
もっとプラトニックだと思えるところにもすでに性的な行為があるんですね。
お互いに同意したと明確にするには？
繰り返しになりますが、
性的同意とは性的な行為に対してお互いが明確に同意することです。
じゃあ、“明確に同意”するってどうすればいいの？と疑問に思う方も多いのでは？
そのためにできることを見ていきましょう。
性的同意を共有する具体的な方法は？
はっきりと口にする
最もシンプルかつ確実な方法です。その場でその都度聞く・答える。
“手を繋いでもいい？”
“キス、しよっか”
“あなたとセックスしたい”
“いいよ”
”うん”
“今はイヤ”
“そんな気分じゃないな”
当たり前といえば当たり前の会話です。
そしてこの当たり前の会話に性的同意の核心が詰まっています。
単純化して考えるなら、これだけのことだったりします。
だから性的同意について考えるときに気をつけたいのは、
何か特別なプロセスや理解が必要であるように思い込んでしまうことです。
実は当たり前のことを当たり前にやるだけです！
２人の関係が長くなってくると、２人だけで通じる言い方が増えていったりしますよね？
お互いに誤解が生じず、通じ合うならもちろんそれでもOKだと思いますよ！！
そういうコミュニケーションはむしろ積極的に取り入れたいですよね？
雰囲気だけでごまかさない・ごまかされない
相手の家に入ったから。自分の部屋に来てくれたから。
２人で密室にいるから。
耳元で“酔っちゃった”と囁かれたから。
経験ありませんか？こういうシーン。
たいてい２人のムードが高まっているところです。
だけど残念ながら、これでは性的同意には足りません。
性的同意を共有するには、もっとはっきりとした形が必要です。
性的同意の観点から言えば
“この流れOKでしょ？”はNGなんですね。
誘う側でも誘われる側でも、あなたがどちらの立場になっていようとも
雰囲気に流されたりせず、
あなたと相手と、お互いの意思を確かめ合ってくださいね。
相手の同意をスイッチにする
特にセックスするときにおすすめしたいことです。
今あなたがセックスを誘う側だとしましょう。そのときの振る舞い方を想像してください。
自分の気持ちがどうかということ以上に相手がどうしたいか。
そこをスイッチ＝基準にしてみませんか？
だって、同意を得ようとする側が「したい」と思っているのは明確ですから。
大切なのは誘われた側の気持ちということになりますね。
だから誘う側として、あなたは意思を明確に表現する。
その上で相手が選べるようにする。
これは性的同意をとるという意味でとても重要かつ効果的ですし、
何より相手を尊重する姿勢は、必ず相手からあなたへお返しがあります。
そうやってより強く結びついた関係を作っていけると思いますよ。
まとめ
ちょっと面倒だったり難しかったりという印象を受けそうな性的同意について見てきました。
話はとてもシンプルで、結局のところ相手をどれだけ尊重できるか、に尽きます。
“性的同意”という言葉、特に“性的”という響きはセックスにだけ焦点を当ててしまいがちですが
(そしてそこが１番大きな問題になるのは確かですが)、それより遥か手前から意味をもっています。
そして恋人であれ夫婦であれ、お互いに尊重し合うことは
他者と特別な関係として肉体的・精神的に繋がる限り、
より親密な関係を構築する上で無視できない重要なファクターになると思います。
口に出すことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
それでもやっぱりお互いに伝え合って明確にする姿勢は忘れないでください！！
その気持ちは必ず相手に安心感を与え、信頼のもとになっていきます。
どれだけ親密であろうとも、他者である以上それ相応のリスペクトが不可欠です。
性的同意はその一端を見える化してくれる点でむしろとてもありがたいものと
言えるのではないでしょうか。
あなたとあなたの相手の方と。
どちらも無理することなく、我慢せず、確かめ合うのに役立てばうれしいです。
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参考までに性犯罪の規定や法改正に関する法務省のリンクを載せておきます。
https://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00200.html
あなた自身・あなたが大切だと思う人。
その誰もが傷つかないで済む世の中でありますように。